~ ◆年末 ~

 

30日までに飾り、一夜飾りはやめましょう。

お正月の飾りつけは「12月20日~28日」の間に行います。その間に飾り忘れたのであれば「30日」に飾ります。
29日は「九(苦)」に通じるということで忌み嫌われます。
31日は「間に合わせで心がない、一夜飾り」と言われて避けられています。なお、お正月飾りは、「1月7日」には外します。

年越しそば

年越しそばは、長く生きれる延命の縁起物です。江戸時代にはじまった風習で、大晦日のお祝いの食事としてはじまりました。
大晦日の年越しの夜に、除夜の鐘を聞きながら、年越しそばを食べるのが一般的です。この風習は、江戸時代の町人の間で始まったといわれます。そばのように細く長く長寿であるようにという願いが込められているといいます。
また、金銀細工職人が仕事場に飛び散った金粉を、そばを練って作っただんごで集め、それを焼いて金粉を取り出したことから、そばは金を集めるという縁起物の意味もあったといいます。
当初は、大晦日にそばだんごを食べていました。やがてそば切りを食べるのが一般的となりました。
年越しそばに添えられる刻みねぎは、ねぎの語源 『ねぐ』 からきていて、祈るという意味があります。

除夜の鐘

除夜の鐘は108回突きます。
この数は人間の煩悩の数とされ、新年を清い心で迎える意味があります。
本来は107回を旧年中に突き、最後の一回を新年に突くものですが、現在は新年があけてから鐘をつくところが多いようです。
初詣や新年の挨拶は除夜の鐘が終わってから行うのが本来のならわしです。

~ ◆年始 ~

~ 『おせちの主な料理とその意味』 ~

  • おせちは日本料理の粋であると同時に、それぞれに祝の日にふさわしいおめでたい意味があります。それを知ってこそ、伝統の行事を心から楽しむことができます。
  • 黒豆(くろまめ)・・・まめに働き、健康に暮らせますようにとの祈りを込める。黒は魔除けの意味も。
  • 数の子・・・その沢山の卵にあやかって、子孫繁栄の意味を込めている。
  • 栗きんとん・・・きんとんの黄色を黄金に見立てて、財産に恵まれて豊かに暮らせまように。という意味。
  • 海老・・・海老の姿のように、腰が曲がるまで、長く健康で暮らせますように。という意味。
  • 鯛(たい)・・・めで「たい」の意味。縁起のいい「赤と白」と、恵比寿様が釣り上げた魚として祝には欠かせない一品。
  • 酢レンコン・・・レンコンは穴が開いていて向こうが見えるので、将来の見通しがよい。という思いがある。
  • 鯛(たい)・・・めで「たい」の意味。縁起のいい「赤と白」と、恵比寿様が釣り上げた魚として祝には欠かせない一品。
  • さといも・・・サトイモは、親いもに沢山の小芋、孫イモができることから 。

 

正月とは

正月とは一年のはじまりで、神道では、その年の新しい神様が家にくると考えられています。五穀豊穣と安全を祈ります。
正月という言葉は、中国から伝わった言葉で旧暦の1月(太陰暦)の別称です。
現在は、新暦の1月を正月(太陽暦)と呼びます。
1月のことを睦月といいますが、睦月は親睦を深める月という意味があります。

元旦とは

元旦は一番初めの一番最初という意味があります。つまり、一年の中で、正月一日だけを指す言葉です。

お屠蘇(おとそ)とは

お屠蘇とは、『屠』 は退治する、『蘇』 は病魔という意味で健康を願うものです。
元旦の朝、新年のあいさつを交わした後に、若い順に一口ずつ飲んでいきます。
男性は片手で杯を持ち、女性は両手で杯を持ちます。

初詣(はつもうで)とは

初詣とは新年で初めて神社仏閣におまいりすることをいいます。
昔は一家の主が身を清めて家族の無病息災を祈る風習がありました。初詣はその名残ともいわれています。
本来は、その年の恵方(えほう)にある神様にお参りするものです。しかし、現在は近くの神社やお寺にお参りするのが一般的です。

年始回りとは

仕事のつきあいのある方への年始の挨拶は業界の慣例にしたがいます。
年始の挨拶は松の内(7日)までに済ませるものとされています。
元旦は家族でのんびり過ごされる方が多いため避けるのがマナーです。時間帯は10~4時程度に訪問するとよいでしょう。
訪問先では家にあがらず、玄関先で挨拶をすませます。

鏡もちとは

もちは神様の食べ物とされ、神様へのお供え物として鏡餅をかざります。
餅を二つ重ねるのは、月(陰)と日(陽)を重ね、福が重なることを願うためです。
鏡餅の飾り方は地方によって異なります。海老やこんぶなどの縁起物や、みかんで代用することもあります。