女子にとっては、春に祝う大きな行事になっている「雛祭り」。
昔の人は、どんな気持ちを込めたのでしょうか。

 

なぜ「桃」の節句なの

昔から桃には「邪気を払う力」があるとされていました。
この桃の信仰と宮中で行われた雛祭りが結びついたのは、旧暦の「3月3日」の頃が桃の花の季節だったためでしょう。

流し雛

昔の雛祭りは、紙や木などで作った人形の体をさすり、身の汚れや厄をうつしてそれを川に流すことで「無病息災を願う」という行事でした。
今の形に近くになったのは「江戸時代」です。

ひな人形は早めに飾る

ひな人形は2月中旬ころから遅くても「1週間前まで」には飾りましょう。
前日に飾る「一夜飾り」は縁起が悪いので避けます。

ひな人形のしまい方

しまう前には羽ばたきや新しい筆でほこりを払い、顔を薄紙で保護します。

はまぐりの潮汁

対の貝殻としか合わないことから、「良縁」の象徴とされるハマグリ。
開いた貝に2つの身を乗せ、「将来の幸せ」を祈ります。