男の子の節句

『端午の節句』は5月5日にあたり、『菖蒲〔しょうぶの節句』とも言われます。強い香気で厄を祓う菖蒲やよもぎを軒(のき)につるし、また菖蒲湯に入ることで無病息災を願いました。時代が武家社会に移り『菖蒲』を『尚武〔しょうぶ〕』という言葉にかけて、勇ましい飾りをして男の子の誕生と成長を 祝うようになり、江戸幕府の公式行事となりました。
☆『尚武』:武道・武勇を重んじること。

こいのぼり

端午の節句に『鯉のぼり』を立てるようになったのは、江戸時代の中頃といわれています。中国の黄河の中流に激流が連なった難所があり、そこは『竜門』と呼ばれていました。
鯉だけが滝を登りきって竜になるという故事にちなみ、鯉には出世と健やかな成長を願う親の気持ちが託されています。

柏餅

柏の木というのは、次の新しい芽が出ない限りは、古い葉が落ちずにつき続けているのだそうです。それが家の系統が絶えないという縁起担ぎとなって、柏の葉で包んだお餅を食べるようになったとのこと。